トランプ陣営の通話、「偶然」収集か 米下院情報委員長
(CNN) 米下院情報特別委員会のニューネス委員長は22日、トランプ米大統領らの通話について、外国のターゲットを監視している情報機関が昨年に偶然傍受していた可能性があると明らかにした。トランプ氏はオバマ前政権から盗聴されていたと主張している。
ニューネス委員長は、トランプ氏らの会話は他の人々を対象にした情報収集の中で「偶然」記録されたと述べた。つまり、トランプ氏は監視作戦の標的ではなかったということだ。
ニューネス委員長は「これは通常の偶発的な(情報)収集だ」と指摘。外国情報監視法の下ですべて合法的に集められた外国に関する情報とみられるという。
ニューネス委員長によれば、トランプ氏とその側近らの会話記録は情報機関の報告書を調べている時に見つかった。この情報は、ロシアとは関係のないものだったという。
ニューネス委員長は記者会見の後、トランプ大統領への説明のためにホワイトハウスに向かった。だがその前に情報特別委員会の民主党メンバーにこの情報を伝えていなかった点について、民主党から懸念の声が出ている。
同委員会の民主党のアダム・シフ議員は「もし委員長が今後も、自らの委員会にではなくホワイトハウスに情報を伝えに行くつもりなら、この調査を続けていくことは不可能だ。独立した委員会を設立する意義を損なう行為だ」と述べた。