全警官にボディーカメラ、1年間無償提供 米企業が申し出
ニューヨーク(CNNMoney) 米企業「アクソン」は5日、全米の警官全員が1年間装着出来るボディーカメラの無料提供を申し出た。
また、各警察署にこのカメラ利用に必要なハードウエアやデータ管理装置も供与するとしている。
警察署は1年後に、パソコンの機能拡張に必要な機器類の購入もしくは同社への返還かを選択出来る。値段はカメラが400ドル(約4万4400円)で機器類が200ドル。カメラなどの継続利用を望むなら、1個当たり月間約80ドルの経費支払いで可能としている。
同社創業者でもあるリック・スミス最高経営責任者(CEO)は今回の提案について、警官の任務遂行がより容易になり、重要な社会変革にもつながると説明。公平な職務遂行の記録が途切れることなく収集でき、絶え間のない書類仕事も減じるとの意義を強調した。
提案を思い付いた動機の1つとして、警官の任務が以前と比べ困難になっているとした米シンクタンク「ピュー・リサーチ・センター」の研究報告書に言及。カメラを全員が装着すれば日常の報告書作成の作業から解放され、地域社会の警戒などにより多くの時間を割けると主張した。
米アリゾナ州に本社がある同社は5日、新たな事業分野への進出を踏まえ社名を「テイザー・インターナショナル」からアクソンに変更することも発表した。