深夜に156個の緊急サイレン鳴る、市内パニック 米ダラス
(CNN) 米テキサス州ダラス市で7日深夜、緊急事態用に各地域に設置しているサイレン156個の全てが突じょ鳴り響き、多数の住民が睡眠を妨げられたり、当局への問い合わせが殺到したりする騒動が起きた。
同市の広報部門責任者は8日の記者会見で、サイレンの作動装置ネットワークへの不法侵入が原因と見られると述べた。不法侵入はダラス市内で仕掛けられたとも推測した。
ダラス市によると、サイレン音が響いたのは現地時間の7日午後11時40分ごろで、市の緊急事態管理当局が8日午前1時20分までに消音させた。
止めるため市の緊急事態対応システムの全てを停止させる必要があったとしている。サイレンの作動システムは9日までに復旧させるとした。
騒ぎを受け、緊急連絡用の電話番号は午後11時40分から午前3時までの間に約4400回鳴り続けた。ソーシャルメディアでも不安を漏らし、サイレン音の原因の情報を求める書き込みが続いた。今回の騒動を国家安全保障問題に神経質になっている地域社会の心理と絡める意見もあった。
混乱を収めるため米連邦捜査局(FBI)のダラス支部は緊急事態は発生していないとツイッター上で報告した。
ダラスのマイク・ローリングス市長は不法侵入が原因と言明し、全面的な捜査を約束。不法侵入した者の身元を突き止め、処罰すると宣言した。