ゴルフコースに軍用ヘリ墜落、乗組員1人死亡 米東部
ワシントン(CNN) 米東部メリーランド州で17日、陸軍のヘリコプターがゴルフコースに墜落し、乗組員1人が死亡、2人が負傷した。同軍のワシントン軍管区が明らかにした。
墜落した「UH60ブラックホーク」は、バージニア州にあるデービソン飛行場を拠点とする第12航空大隊の所属。乗組員3人を乗せて通常の訓練任務に当たっていた。陸軍によれば負傷した2人のうち1人は重傷、もう1人は重体だという。墜落の原因については現在調査中。
当該のゴルフクラブの店舗に勤務するケビン・ボーエンさんは、ヘリコプターが2つのホールの間にある樹木の生えた狭い一画に墜落したと説明した。
また目撃者の1人、ギャレット・ボールズさんはCNNに対し、降下するヘリコプターが木にぶつかったのだと思うと証言。もう1台、別のヘリコプターも現場にいたと述べた。
同じく墜落を目撃したビアンカ・メルトンさんは、墜落前にヘリコプターのエンジンが停止したように見えたと話した。
UH60ブラックホークは陸軍の多目的ヘリで、空爆や空挺(くうてい)作戦、負傷者の救出などに使用される。
ワシントン軍管区で司令官を務めるブラッドリー・ベッカー中将は、CNNへの声明の中で「我々の組織内でこのように人命が失われたことを深く悲しんでいる」「死亡した乗組員の家族と友人に対し哀悼の意を表明するとともに、困難な時期を過ごす彼らを組織として支援することに注力する」と述べた。