米南部で竜巻や洪水、4州で数十人が死傷

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テキサス州など米南部で竜巻による被害が発生している

テキサス州など米南部で竜巻による被害が発生している

(CNN) 米南部が週末にかけて激しい暴風雨や竜巻に見舞われ、テキサスなど4州で4月30日までに少なくとも10人が死亡した。現場では捜索救助活動が続けられており、犠牲者の数はさらに増える可能性もある。

暴風雨はテキサス、ミズーリ、アーカンソー、ミシシッピの4州を直撃。30日も北上を続け、アラバマ州からミシガン州でも1700万人がひょうや突風、竜巻などの危険にさらされているほか、数百万人を対象に洪水警報や注意報が出されている。

5月1日にはさらに勢力を強め、ペンシルベニア州やニューヨーク州へと北上する見通し。

米国立測候所によると、ミズーリ、テキサスの両州では29日に大雨が降り、テキサス州東部カントン付近では少なくとも3つの竜巻が発生して4人が死亡、49人が病院に運ばれた。

竜巻が通過した地点では幅約24キロの範囲で建物などが破壊され、当局は30日、テキサス州カントンの一部地域への立ち入りを禁止した。

救急隊は竜巻の通過地点にあった5000世帯を個別に訪問して、安否確認を行っている。29日夜に悪天候のためいったん中断されていた捜索救助活動は、30日に再開された。

CNN系列局KTVTの記者は、大木の枝が吹き飛ばされて道路をふさぎ、駐車場に止めてあった車は「玩具のように巻き上げられた」と話している。

竜巻が自宅のすぐ近くを通過したというヘイリー・ヘロンさん(17)は、「恐ろしい被害だった。電線やフェンスが引き裂かれて路上に散乱し、友人の自宅は破壊された。完全になくなってしまった建物もある。樹木がバラバラになって牧草地一帯に散乱している」「これほどの被害は見たことがない」と呆然(ぼうぜん)とした様子だった。

ミシシッピ州でも住宅や樹木の倒壊、電線の寸断などの被害が相次ぎ、30日までに2人の死亡が確認された。ランキン郡では子どもが洪水の水で感電死した。

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