新たなコロナ変異株「EG.5」、米国で主流に

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米CDCの最新の推計で全米の新型コロナ感染者の約17%がEG.5であることがわかった/Reginald Mathalone/NURPHO/AP/FILE

米CDCの最新の推計で全米の新型コロナ感染者の約17%がEG.5であることがわかった/Reginald Mathalone/NURPHO/AP/FILE

(CNN) 米国で新型コロナウイルスの新たな変異株「EG.5」が主流になっている。米疾病対策センター(CDC)の最新の推計によると、全米の新型コロナ感染者の約17%がEG.5で、次いで「XBB.1.16」が16%となっている。

EG.5はオミクロン株の一種であるXBBの派生型。元々のオミクロン株のように大きく変異したものではなく、ウイルスが少しずつ変異したもの。

EG.5にはEG.5.1という派生型があり、こちらも急速に広がっている。

人間が持つ抗体に対する派生型の抵抗力を研究している米コロンビア大学のデビッド・ホー博士は、EG.5などの変異株はこれまでのウイルスと異なる症状、あるいは重篤な症状を引き起こしていないようだと指摘する。

EG.5は米国だけでなく、アイルランドやフランス、英国、日本、中国でも急速に広まっている。世界保健機関(WHO)は9日、EG.5のステータスを「監視中」から「注目すべき変異株」に引き上げた。

米国ではコロナ感染者や救急外来を訪れる患者、入院患者が増えているが、EG.5が患者増加の要因となっていることを示す情報はない。

むしろ疫学者らは、感染者の増加は室内での冷房使用など人間の行動によるものと考えている。冷房を使用するとウイルスが拡散しやすくなる。また夏季の旅行シーズンで人の動きが増えていることも感染者増加の一因と考えられる。

米エール大学公衆衛生大学院のアン・ハーン博士は、コロナに対する人々の免疫力が高いこともあり今回の流行はさほどひどくはならないとの見方を示しつつも、「新しい変異株が冬場にどのようになるかはまだわからない」と指摘している。

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