トランプ氏の米大統領選投票用紙からの除外、コロラド州共和党が連邦最高裁に撤回求める

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集会で演説を行うトランプ氏=16日、米ニューハンプシャー州ダーラム/Reba Saldanha/AP

集会で演説を行うトランプ氏=16日、米ニューハンプシャー州ダーラム/Reba Saldanha/AP

(CNN) 米西部コロラド州の共和党は、連邦最高裁に対し、州の最高裁判所が下した異例の判決を覆すよう要請した。州最高裁は2024年大統領選における同州の投票用紙からトランプ前大統領の名前を除外するとの判決を下していた。

コロラド州共和党は当該の訴訟の当事者でもあり、3月に予定されている予備選の投票用紙にトランプ氏の名前を含めるため戦っている。トランプ氏本人はまだ上訴していないが、近々行うと予想される。

今回の上訴を受け、上記の判決確定の猶予は当初設定された来年1月4日から無期限に延長される。この間に連邦最高裁は上訴を受け入れるかどうか発表し、受け入れる場合は最終決定を下すまで判決確定は先延ばしされる。

連邦最高裁はこの他、20年大統領選の結果転覆を謀ったとする刑事訴追でも、トランプ氏にまつわる物議を醸す事案を抱えている。

コロラド州共和党がオンライン上に投稿した上訴の内容によると、同党は「トランプ大統領を投票用紙から除外することで、コロラド州最高裁は合衆国憲法で保障された政党の権利を無視するという前例のない措置に踏み切った。政党には自分たちの候補者を選択する権利がある。当該の措置はまた、自分たちの役職者を選ぶ州民の権利をも侵害するものである」と述べた。

この他州最高裁に対し、憲法修正14条の「反乱者の禁止」 の範囲を不適切に拡大して大統領職にこれを適用していると非難。当該の条項には大統領に関して将来の公職を禁止する明確な言及はないとした。さらに禁止措置を施行できるのは州議会のみであって、州裁判所や州政府ではないとも主張した。

州最高裁はかねてこれらの全ての議論を退けている。予審判事は反乱者の禁止が大統領職に適用されないとする共和党の主張に同意していたが、州最高裁はこの判断を覆し、トランプ氏を投票用紙から除外する判決を下した。

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