トランプ氏、ヘイリー氏を「ニマラタ」と呼び攻撃 国籍も疑問視

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米国のトランプ前大統領=15日、米アイオワ州ウェストデモイン/Nathan Howard/Bloomberg/Getty Images

米国のトランプ前大統領=15日、米アイオワ州ウェストデモイン/Nathan Howard/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 今秋の米大統領選で共和党候補の指名を目指すトランプ前大統領は、次戦ニューハンプシャー州予備選で対抗馬のニッキー・ヘイリー前サウスカロライナ州知事を撤退させようと、一定の人にわかる差別的な言葉で発信を始めた。

トランプ陣営は同州でヘイリー氏を深刻な脅威と位置づけている。

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」でヘイリー氏をファーストネームの「ニマラタ」に言及しつつ追及した。ヘイリー氏の両親はインドからの移民で、出生名はニマラタ・ニッキー・ランダワ。結婚後は夫のラストネームを使っている。

トランプ氏は最近、ヘイリー氏の出生時に両親が米国籍を持たず、ヘイリー氏が大統領選に出馬する資格はないとうその主張も投稿した。ヘイリー氏はサウスカロライナ州バンバーグ生まれで、米国籍を持つ。

トランプ氏の攻撃はオバマ元大統領に対して展開した中傷をなぞったものになる。トランプ氏はオバマ氏が米国生まれでなく、大統領になる資格がないと差別的なうそを主導した人物。選挙集会ではオバマ氏のミドルネーム「フセイン」をたびたび強調していた。

トランプ氏は17日朝にも再びヘイリー氏を攻撃。ヒラリー・クリントン元国務長官の写真の顔の部分だけをヘイリー氏に変え、クリントン氏のキャンペーンロゴ「Hillary」を「Haley」に入れ替えた画像を投稿した。

トランプ氏は15日に行われた初戦アイオワ州での勝利後に、ヘイリー氏ら対立候補を「非常に賢明な人々、極めて有能な人々だ」と評していたが、そこから姿勢を一転させた。

ニューハンプシャー州でヘイリー氏は善戦している。穏健派の有権者や予備選に参加可能な無党派の大きな存在がヘイリー氏を後押ししている。トランプ陣営は左寄りの無党派層がトランプ氏に反対票を投じようと、予備選に参加するのではないかと懸念を強めている。

最近CNNがニューハンプシャー大学の協力で実施した世論調査では、トランプ氏支持が39%、ヘイリー氏支持が32%で、その差は一桁台となっている。

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