米エール大学で親パレスチナ集会、45人逮捕
(CNN) 全米各地の大学で親パレスチナのデモが激化するなか、東部コネティカット州のエール大学で22日、デモ現場からの退去命令を拒否したとして数十人が逮捕された。
地元警察の発表によると、退去を拒んだ参加者約45人が不法侵入の軽罪容疑で逮捕され、警察施設へ移送された後、手続きを経て釈放された。
警察は23日、逮捕者が出た後でさらに約200人の参加者が現場に戻り、交差点の通行を妨害したと述べた。警察は午後5時ごろ、違法な集会とみなす方針を伝えて解散を求めた。大半の参加者が構内に戻ってデモを続け、道路は再開されたという。
大学警察は「構内の広場で大学に軍需企業への出資を断つよう求めた」デモ隊が、度重なる退去要請に応じなかったため、47人の学生に召喚状を出していたと述べた。
逮捕された学生らは、大学からも訓告や停学などの処分を受けるという。
警察責任者によれば、参加者には21日午後11時と22日午前7時の2回にわたって警告していた。報道関係者も、広場から退去しなければ逮捕される恐れがあるとの警告を受けた。
卒業生のジャーナリストがCNNに提供した動画には、警官らが逮捕に動き始めた後も一部の学生らが腕を組み、旗のポールを囲んで歌う場面が映っていた。
デモの震源地となったニューヨーク市のコロンビア大学は、22日夜から始まるユダヤ教の「過ぎ越し祭(ペサハ)」を前に、同日の授業をオンラインに切り替えた。