アルカイダ指導者の弟、和平仲介を申し出 CNN独占インタビュー
カイロ(CNN) 国際テロ組織アルカイダの指導者アイマン・ザワヒリ容疑者の弟、モハメド・ザワヒリ氏は11日までにCNNとの独占インタビューに応じ、欧米諸国とイスラム世界の仲介役を果たしたいとの意向を明らかにした。
インタビューでは、実兄のザワヒリ容疑者とはイデオロギー上も分かち難い関係にあると強調。同容疑者を説得できるとすれば、それは自分しかないと話した。
モハメド・ザワヒリ氏は、1981年のサダト・エジプト大統領暗殺に関与した罪やテロ罪でエジプトの刑務所に14年間収監され、今年5月に釈放された。このうち5年間は180センチ四方の独房で過ごしたという。ひげは白く、顔も体もやつれた様子だったものの、落ち着いた表情で、獄中で練り上げたとみられる考えを述べた。
仲介役を申し出ればイスラム過激派に狙われるかもしれないが、個人的な損得で行動しているわけではないと語り、6ページに及ぶ計画案を示した。双方に条件を示したうえで、10年間の停戦を提案する内容だ。
欧米側にはイスラム地域への介入を停止するよう求め、米国がイスラム教教育への干渉と対イスラム戦を停止し、イスラム教徒の拘束者全員を釈放することを条件としている。一方でイスラム組織側には、欧米への攻撃や挑発をやめることや、イスラム地域での欧米の正当な権益を保護することなどを求めている。