トルコへのシリア人避難者は最大14万人以上、増加止まらず
(CNN) トルコ政府当局者は4日までに、隣国のシリア内戦の影響でトルコ領内に逃れ、同国政府の保護下などにあるシリア住民は9万3000人以上に達すると述べた。
このほか、避難キャンプの外などで暮らす公式集計外の避難者は推定4万~5万人に及ぶとも報告した。トルコはシリアからの避難者を抱える最多国となっている。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は9月初旬、トルコへ越境したシリア住民は7万8000人以上としており、避難者数がなお増加していることを示した。UNHCRは避難者数について国連に登録または登録待ちの避難者数は9月初旬の段階で24万6267人としていた。
シリア隣国などへの避難は危険も伴っており、銃撃を受け死亡した例もある。シリアとの国境にするトルコのアクチャカレ町では3日、シリア側からの砲撃で住民ら5人が死亡する被害が出た。トルコはこの報復としてシリア軍陣地などに砲撃を加えている。
両国間で発生した衝突は今回が初めてではなく、トルコ政府当局者は2日、マルディン県の国境線で少数民族クルド人の戦闘員少なくとも2人が戦闘で死亡したと報告。今年6月にはシリア政府が同国領空を侵犯したトルコ軍偵察機を撃墜したと発表した。トルコ人パイロット2人が死亡していた。