チャベス氏が4選、野党候補の追い上げかわす ベネズエラ大統領選
ベネズエラ・カラカス(CNN) 7日に投開票が行われた南米ベネズエラの大統領選で、選挙管理委員会は同日夜、一部開票の結果、4選を目指していた現職のチャベス大統領(58)が当選したと発表した。
選管の発表によると、開票率90%の段階で、得票率はチャベス大統領が54.42%、野党連合が推すカプリレス・ミランダ州知事(40)は44.97%だった。
チャベス大統領は大統領府に集まった数千人の民衆に向けて「今日、我々の民主主義は世界で最良のものの一つであることを示すことができた」と演説。大統領は支持者に感謝を示すとともに、野党候補カプリレス氏の支持者についてもその「民主的な姿勢」を賞賛した。
敗れたカプリレス氏は支持者への演説で、大統領の再選を祝福するとともに、有権者が示した「異なる見方」を考慮するよう大統領に求めた。
各地の投票所には早朝から有権者が詰めかけ、長いところでは予定時刻を2時間延長して投票を受け付けた。
国営放送VTVによると、各地の投票所などに約14万人の兵士が配備され、警戒に当たった。軍は同日午後までに、各地で15件の選挙違反が報告されたと伝えたが、詳細は明らかにしていない。
選挙戦ではカプリレス氏がチャベス政権の腐敗や非効率性、インフラの不備などを攻撃して激しく追い上げていた。
チャベス氏は1999年に大統領に就任。次の任期は来年1月からの6年間となる。