ロケット弾に空爆 イスラエルとハマスの衝突続く
イスラエル・ガザ境界付近(CNN) イスラエルと、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの衝突は、さらに激化の様相を示している。イスラエル軍は17日、商都テルアビブへのロケット弾をミサイル迎撃システムで破壊したと発表した。
ガザからのロケット弾攻撃はこの日も終日続いた。テルアビブでは警報が鳴り響き、ハマス軍事部門が同市への砲撃を宣言したが、イスラエル軍は迎撃に成功したと発表した。
イスラエル軍の空爆は同日、ハマスの首相府や内務省ビルにも及んだ。同軍はガザ境界付近に兵士や戦車を結集させ、地上戦の構えを示している。イスラエル政府は予備役7万5000人の召集を承認した。
ガザの医療関係者は、14日に始まったイスラエルの軍事作戦で46人が死亡、440人が負傷したと述べた。
一方イスラエル軍によると、ガザからは同日以降1000発以上のロケット弾が撃ち込まれ、同国南部で3人が死亡、民間人5人を含む少なくとも18人が負傷した。これに対する報復として、ガザの標的830カ所以上を空爆したという。
アラブ連盟はカイロで緊急外相会合を開き、イスラエルの行動を非難した。一方、米ホワイトハウスの報道官は、衝突のきっかけとなったのはガザからのロケット弾攻撃であり、イスラエルには自衛権があるとの立場を改めて示した。