中国が抱える水問題 3億人が飲み水を入手できず、経済損失は1.8兆円
中国政府は2009年から水道料金の値上げを続けているものの、タン氏は「水道料金は3~5倍であってもおかしくない」と指摘。節水を促進する方法として、水道料金の引き上げを提言する。
環境問題などに取り組むNPOを北京で運営するマ・ジュン氏は、悪質な違反企業のブラックリストを作成・公表することで環境汚染(特に水質汚染)を抑制することを目指している。
マ氏によれば、環境保護に関する法律の適用が厳格ではないため、訴訟によって環境保護を図ることはほとんど不可能ではあるものの、ブラックリスト化により企業などに社会的圧力をかけることで一定の成果を上げているという。
マ氏は「これまでにブラックリストに載った企業のうち約720社が、自分たちが間違っていることに気づき、どうやって問題を解決できるのかを認識した」と語る。
ネーチャー・コンサーバンシーのダーニン氏は、水不足に対する簡単で即実行可能な改善策として、中国を含む多くの国で何億キロにも上る水道管の漏水を直すことを提唱している。