イブに教会2カ所襲撃、死者12人 ナイジェリア
(CNN) ナイジェリア北部で24日、2つの教会がクリスマスイブの礼拝中に武装グループの襲撃を受け、少なくとも12人が死亡した。同国は北部にイスラム教徒が多く、南部はキリスト教徒が多数派を占める。
ヨベ州の教会では武装グループが牧師を含む6人を殺害し、建物に火をつけた。ボルノ州マイドゥグリでも礼拝中の教会が襲われ、教会の役員1人とメンバー5人が死亡した。
ナイジェリア北部では昨年の12月25日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」がキリスト教徒を狙ったとみられる襲撃が相次ぎ、30人以上の死者が出た。
ローマ法王ベネディクト16世は25日、クリスマス恒例のメッセージで同国北部の暴力に言及し、「野蛮なテロ行為」と非難した。
国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」によると、同国北部と中部では2010年以降、教会襲撃事件が少なくとも18件発生している。マイドゥグリでは、ボコ・ハラムがキリスト教徒の男性らを脅して改宗を強要するケースも報告された。
ジョナサン大統領は23日の声明で、治安の改善を改めて約束していた。それでも繰り返し発生する襲撃事件に、国民は不満を募らせている。