ベネズエラ刑務所で暴動 50人死亡、負傷者多数
(CNN) 南米ベネズエラの地元メディアによると、北西部にあるウリバナ刑務所で25日、受刑者らによる暴動が発生、50人が死亡、数十人が負傷した。同国の刑務所では過剰収容、武器や麻薬のまん延などを背景に騒乱が度々起きている。
CNN系列局グロボビジョンは25日の暴動の負傷者は90人と報じた。刑務所省は声明で、受刑者らの武器類摘発がきっかけになったと述べた。国家警備隊が入所したところ抵抗に遭ったという。
バレラ刑務所相によると、ウリバナ刑務所は同国でも暴力がはびこる悪名高い矯正施設。支配権をめぐる対立組織間の抗争も最近起きていた。刑務所省は、グロボビジョンや地元紙、ソーシャルメディアで本来秘密扱いだった武器類押収の作戦が報じられたことが暴動につながったと批判した。
ベネズエラの首都カラカス近郊の刑務所では昨年8月、重武装のグループ同士が衝突、20人以上が死亡した。刑務所内の状況を監視する非営利団体によると、昨年上半期に刑務省内で死亡した受刑者は300人以上に達した。受刑者の親族は刑務官らの虐待を非難してもいる。