フィリピンの世界遺産環礁で座礁の米掃海艦、船体切断し除去へ
(CNN) フィリピン南西部のパラワン島近くの「世界遺産」指定のトゥバタハ環礁で掃海艦「ガーディアン」が起こした座礁で、米海軍は1日、フィリピンの沿岸警備隊に対し同艦を切断して解体し、現場から除去する計画案を提出した。
解体した船体を大型クレーンで他の艦船に載せる。環礁の海洋環境を出来るだけ損なわず、安全に船体を移動させるにはこの方法しかないと説明した。
米太平洋艦隊の報道官は、ガーディアンの損傷はひどく、状況は悪化していると指摘。専門家を集めて解体作業を実行すると述べた。クレーンの搭載船は今後数日内に現場に到着予定。
米海軍は今年1月17日の座礁直後、満潮の時を狙って同艦の移動を試みたが失敗。その後は、クレーンで全船体をつり上げて動かすことを計画した。しかし、全ての選択肢を再検討した結果、解体しての除去に最終的に決まったという。波で環礁内に押し流された同艦の船腹には亀裂が入り、汚染が生じたともされる。