金正恩氏は父よりも危険? さらに暴力的反応の恐れも
米国と韓国は、決議に反発した北朝鮮がさらに暴力的な反応に出る可能性も想定しておく必要があると米当局者らは警告する。2010年に韓国の哨戒艇が沈没した事件や、韓国の大延坪島(テヨンピョンド)が北朝鮮に砲撃された事件を挙げ、「今回のような脅しを単なる口先だけのプロパガンダとして片付けるのは危険だ」と政府高官は言う。
ただし専門家によれば、北朝鮮がミサイルに核弾頭を搭載して正確に照準を合わせられるようになるまでにはまだ何年もかかる見通しだ。しかも北朝鮮が米国と直接的な軍事衝突を望むとは考えにくい。
北朝鮮の支援国である中国も、北朝鮮の行動に対してかつてない苛立ちを見せたと当局者は指摘する。中国共産党の幹部が出した異例の声明は、中国が北朝鮮を捨てて韓国に付いたことを示している。
米高官は言う。「我々は新しい領域に入った。中国で何かが起きている」「現時点で北朝鮮がこのような行動に出たことに、誰もが神経をとがらせている。しかしあの国はあまりにも不透明で、誰も答えが出せない」
最悪の想定として、「もし北朝鮮に何の計画もなかったとすれば、判断を誤る可能性は最大になる」と同高官は警告している。