オバマ大統領、メキシコ訪問 経済・安全保障で協議
(CNN) メキシコを訪問中のオバマ米大統領は2日、メキシコのペニャニエト大統領と会談し、両国の経済関係や安全保障問題について話し合った。
オバマ大統領は会談後の記者会見で、今こそ米国、メキシコ両国の雇用を増やし、貿易を促す時だとし、「それこそが今回の訪問の目的だ」と語った。
ペニャニエト大統領は、この目的を達成するため、両国の経済・貿易関係について協議する政府高官で構成されるグループを組織することで合意したことを明らかにした。このグループには両国の閣僚のほか、米国のバイデン副大統領も含まれ、今年秋に1回目の会合を開催するという。
米国、メキシコ間の昨年の輸出入総額は約5000億ドル(約50兆円)に上り、両国の当局者もオバマ大統領のメキシコ到着前に、経済関係こそが今回の大統領訪問の焦点だと語っていた。
しかし、2日の会談で両国の大統領が貿易以上に議論に時間を割いたのが安全保障問題だ。
ペニャニエト大統領は、メキシコ政府は組織犯罪の撲滅に努めているとした上で、メキシコの安全保障戦略の効率化を図るために、米国、メキシコ両国の相互尊重に基づく協力が不可欠だと指摘した。
オバマ大統領も両国は引き続き安全保障面で緊密な協力を続けるとしたが、具体策は示さなかった。
オバマ大統領は3日にコスタリカを訪問する予定だ。