ローマ法王フランシスコ、約800人を「聖人」に認定
(CNN) ローマ法王フランシスコは12日、サンピエトロ広場で行ったミサで、就任以来初めて「聖人」を認定する聖列式に臨んだ。ローマ法王庁がウェブサイトを通じて発表した。
フランシスコ法王は、コロンビアとメキシコの女性聖職者2人と、15世紀にイスラム教への改宗を拒んで斬首されたイタリアの聖職者800人を、新たに聖人に認定した。
コロンビアの女性聖職者ラウラ・モントーヤ(~1949)は、当時の同国でまだ人として扱われていなかった先住民と共に30年間暮らし、先住民に希望を与えたとされる。聖列式のミサには同国のサントス大統領も出席した。
メキシコの女性聖職者マリア・グアダルペ・ガルシア・サバラ(~1963)は「マザー・ルピタ」の名で知られ、同国で宗教弾圧が行われた1920年代に聖職者が身を隠すのを助けたほか、貧困者や弱者の支援に生涯をささげた。
一方、イタリアの聖職者800人は、アドリア海に面したオトラントの町で1480年、欧州を征服しようとしたイスラム勢力に襲撃され、殺害されたと伝えられる。
フランシスコ法王は、「世界の各地で今も暴力に苦しむ多くのキリスト教信者を神が支え、善をもって悪に応える勇気と信仰を与えられますように」と語りかけた。