ヨルダンもパトリオット配備か、米と協議 シリア内戦で
(CNN) 米国防総省高官は2日までに、膠着(こうちゃく)状態にあるシリア内戦を受け隣国ヨルダンに地対空誘導弾パトリオットを配備する計画を同国と本格協議していることを明らかにした。
シリア内戦をにらんだヨルダンの防衛力強化の一環だが、最終合意は得られていないとしている。シリア情勢に関連しては北大西洋条約機構(NATO)が加盟国のトルコにパトリオットを既に配備している。
国防総省高官らによると、ヨルダンと合意した場合、配備されるパトリオットは中東の他地域から調達する見通し。このパトリオットを送り出す国名は明らかにしなかった。
ただ、ヨルダンへの配備が決まった場合、数日内に輸送が可能と指摘。今年6月にヨルダンも参加する多国籍の軍事演習の一環との名目で運ぶ可能性があるとも述べた。その上で演習終了後の数週間、ヨルダンへの配備を続ける決定が下されるかもしれないと説明した。
ヨルダンではここ数日、モマニ情報相を含めた政府当局者がパトリオットの国内配備を支持する発言が報じられていた。ヨルダン政府当局者はこれまでシリアのアサド政権がヨルダンを攻撃することは有り得ないとの見方を示しているが、内戦の激化をにらみ米国との軍事協力は強化している。