トルコ反政府デモ、3日目に突入 国内各地に広がる 

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首相退陣を求めるデモの様子 トルコ

イスタンブール(CNN) トルコの最大都市イスタンブールで発生した反政府デモは、3日目に入った2日もデモ隊の投石に対して警官隊が催涙ガスで応酬するなど緊迫した状況が続いた。デモは首都アンカラなど国内各地に広がっているもようだ。

イスタンブール中心部のタクシム広場は31日から2日間にわたった衝突で、数千人のデモ隊に占拠された。デモ隊は広場の入り口をバリケードで封鎖し、警官隊とにらみ合いを続けている。ただ、前日までに比べれば衝突はやや収まり、市職員の清掃作業を手伝う人の姿も多く見られた。

報道によると、イスタンブールの別の場所や、首都アンカラ、アダナなどの都市でも衝突が発生。アンカラでは警官隊がデモ隊に向けて催涙弾を使うなど、事態は悪化しているもようだ。

現地の男性はCNNの取材に対し、「各地で文民警察が市民を逮捕している」「警察は両方向からやってきて、人々を追い詰めている」と語った。

政府系のアナトリア通信によると、過去4日間でトルコ国内81県のうち67県でデモが発生。5月25日以降の逮捕者は700人を超えているが、その多くは釈放されたという。民間人は58人が入院、治安部隊の負傷者は115人に上っている。

エルドアン首相は2日のテレビ演説で、自身の退陣を求めるデモ隊に対し、「国民に仕える人物を独裁者と呼ぶ相手にかける言葉はない」と述べ、トルコの目覚ましい経済成長などこれまでの実績を強調した。

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