SNS投稿で25人拘束、「ツイッターでデマ」 トルコ
イスタンブール(CNN) エルドアン首相の辞任を求めるデモが全土で続くトルコで、短文投稿サイト「ツイッター」などのソーシャルメディアを使って反政府デモに関する虚偽の情報を流したとして、警察は5日までに25人を拘束した。警察はさらに13人の行方を追っているという。政府系のアナトリア通信が伝えた。
同通信によると、同国内務省は5日、ソーシャルメディアで共有された虚偽の情報が若者たちを誤らせてデモに駆り立て、「人々の生命や財産の安全を脅かした」と非難した。
西部の都市イズミルの警察は同日、CNNの取材に対し、ソーシャルメディアでデマを流したとされる数人が4日夜に連行されてきて、警察に勾留されていることを明らかにした。
同国の反政府デモは、警察が催涙弾や放水を使って鎮圧を図ったことをきっかけに全土に拡大した。ソーシャルメディアの投稿を理由とする拘束者が出たことで、さらに反発が強まる可能性もある。
各国のメディアや交流サイトでは、イスタンブールでデモ隊の横を通りかかった赤いドレスの若い女性が警察官に執拗(しつよう)に催涙スプレーを浴びせられる写真が出回っている。
こうした中でエルドアン首相は2日、ツイッターは社会を脅かす存在であり、誇張や虚偽に満ちていると非難していた。