トルコ、数百人が広場で「沈黙の抗議」
イスタンブール(CNN) 反政府デモ隊と警官隊が衝突を繰り返してきたトルコ・イスタンブール中心部のタクシム広場で18日、数百人の男女が無言で立ち続ける「無言の抗議」を展開した。参加者の一部は警察に拘束された。
無言の抗議は17日夜、パフォーマンス・アーティストのエルデム・ギュンドゥズ氏が始めた。広場内の文化センターに飾られたケマル・アタチュルク初代大統領の肖像に向き合い、5時間にわたって立ち続け、「スタンディング・マン(Standing Man)」との愛称で人々の間に広まった。
18日には同氏をまねて立つ人が次々と現れた。手をつないで連帯を示すグループや、参加者の顔に日焼け止めを塗って励ます支持者らの姿もみられた。「どちらかの味方としてではなく、平和のために参加した」との声が多かった。
警察が拘束した中にギュンドゥズ氏が入っていたかどうかは明らかでない。連行された参加者の1人(45)は「あらゆる暴力に抗議するために立った」「黙って立っているだけで拘束するなんてばかげている」と話した。約20人が同じバスに乗せられたが、ギュンドゥズ氏の姿はなかったという。