タリバーン事務所から旧国名の看板撤去 ドーハ
ドーハ(CNN) アフガニスタンの反政府武装勢力タリバーンがカタールの首都ドーハに開設した事務所に旧政権時代の国名を記した看板が掲げられ、アフガン政府が強い反発を示していた問題で、20日、同事務所から看板が撤去されていたことが分かった。
事務所はタリバーンが米国やアフガン政府との交渉のために設置。前日まで、1996~2001年に使われていた国名「アフガニスタン・イスラム首長国」と記した看板が掲げられていた。
アフガンのカルザイ大統領は19日、これに対して強い不満を表明し、アフガン政府はタリバーンとの和平協議に参加しないと発表。また国際治安支援部隊(ISAF)撤退後の米軍の長期駐留に関する米国との協議も凍結すると述べていた。
同国副外相は「アフガン政府は和平プロセスが非道な企てを達成しようとする敵に乗っ取られることをけっして認めない」と言及。米国との協議凍結については、ドーハのタリバーン事務所に対する「深刻な不快感を示すため」だと語った。