スペイン列車事故の死者80人に、脱線の瞬間の映像公開
カルロス国王は同日、現地の病院を訪れて入院中の負傷者を見舞った。王室は喪に服すためこの日の日程をすべて中止した。
同日に現場を視察したスペインのラホイ首相は、原因究明に全力を挙げると強調。犠牲者を悼んでスペイン全土で3日間の服喪を宣言した。
ラホイ首相に対しては、首相府が24日に発表した追悼談話を巡って非難も集中している。この談話には、「甘粛で起きた地震によって人命が失われ、物質的被害が出たことに深い哀悼の意を表します」という一文があった。中国の甘粛省で22日に起きた地震の際に出した談話を、そのまま流用したとみられる。
この事故で負傷した乗客の1人は入院先の病院でCNN系列局の取材に応じた。この男性は、確かにスピードは出ていたようだが「それが普通だと思っていた」と語り、「突然カーブに差しかかり、スーツケースが落ちてきて、何もかも真っ暗になった。私は何度も頭を打って、10秒後には座席の間に挟まれ、ほかの乗客の足の下敷きになった」と振り返った。
救助を待つ間、乗客たちの叫び声や子どもたちの悲鳴が聞こえたという。