カシミールでインド兵5人死亡、パキスタンは関与否定
(CNN) インド政府は、カシミール地方の実効支配線に近いインド側で6日に同国の兵士5人が殺害されたと発表した。
アントニー国防相は議会で「武装したテロリストとパキスタン陸軍の制服を着た人員」約20人に襲撃されたと証言した。
インド側のカシミール地方の当局者は同日、短文投稿サイトのツイッターで「こうした事態はパキスタンとの関係正常化あるいは改善を目指す取り組みの助けにならない」と発言した。
これに対してパキスタン側は関与を否定し、軍は「そのような事件は起きていない」と一蹴。外務省も「事実無根であり、軍もそのような事態に至る交戦は起きていないことを確認した」と発表した。
両国は関係改善に向けて9月にニューヨークで開かれる国連総会の場で首脳会談を予定しているが、今回の事態がそうした動きに影を落とす可能性もある。
インド軍は先週、カシミール地方のインド側に侵入してきた武装勢力の掃討作戦を実施し、武装勢力のメンバー13人が死亡した。カシミール北部で起きた銃撃戦ではインド兵1人が死亡している。