ゾウ87頭を毒殺、象牙目的か ジンバブエ
ハラレ(CNN) ジンバブエで80頭を超えるゾウが密猟者によって毒殺されていたことが明らかになった。
ジンバブエ当局によれば、同国西部ワンゲ国立公園で5月以降、87頭のゾウの死骸が発見された。密猟者はゾウがなめる塩にシアン化物をまいたとみられるという。
当局はこれまでに象牙51本を回収。残る123本は密猟者の手に渡ったことになる。
ジンバブエのカスクウェレ環境相はCNNの取材に、密猟の撲滅に向けて厳罰化を推し進めると述べた。
環境相は事件を受けてワンゲ国立公園を10日前に訪れたと言い、密猟撲滅は「私の使命の1つだ」と語った。
先月、当局は同国立公園で41頭の死骸が発見され、密猟に関与したとみられる5人を逮捕。その後の捜査でさらに多くの死骸が発見されたという。
容疑者のうち3人はすでに有罪判決を受けている。残る2人については捜査が続行中だ。
国際動物福祉基金(IFAW)と世界自然保護基金(WWF)によれば、違法な象牙取引は近年増加しており、年間3万頭ものアフリカゾウが殺されているという。
IFAWが6月に出した報告書によれば、象牙やサイの角の最大の消費国は中国。これに米国、欧州連合(EU)が続くという。