イスラエル首相、イラン大統領と「話す用意ある」
(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は5日までに、敵対関係にあるイランのロハニ大統領が電話をかけてきた場合、これに応じ、話し合う用意があることを明らかにした。米ニューヨークでのCNNとの会見で述べた。
ただ、イランの核開発計画などで尋ねたいことは数多くあるとし、電話での接触があったとしても厳しく接することを表明。地下壕(ごう)や大陸間弾道ミサイル、ウラン濃縮を必要とする理由を質したいなどと指摘した。イランに科される経済制裁の解除を求めるなら、核計画の中止が必要なことを主張するとも述べた。
ロハニ大統領は今年8月の就任後、制裁解除をにらみ欧米諸国との対話促進、核問題の迅速な解決などの柔軟な路線を打ち出し、国連総会での演説では核兵器開発も否定していた。
また、総会出席に伴いオバマ米大統領と電話会談も行った。米、イラン両国首脳が直接接触したのは1979年のイラン・イスラム革命後、初めてだった。
一方でネタニヤフ首相はロハニ大統領の真意を疑っており、今月1日の国連総会での一般討論演説では同大統領を「羊の皮をかぶったオオカミ」とこき下ろしてもいた。