イラン核協議、進展みられるも合意に至らず 20日に再会合
(CNN) イランの核問題を巡り、国連安全保障理事会にドイツを加えた6カ国と同国がジュネーブで開催していた協議は10日未明、合意に至らないままいったん終了した。今月20日にジュネーブで再び協議が行われる。
欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障上級代表は記者団に「多くの具体的な進展があったが、一部意見の相違が残った」と述べた。
イランのザリフ外相は、今回は合意が成立しなかったものの「次回は成立させることができるだろう」と楽観的な姿勢を示し、「全員の波長が一致している。これは重要なことだ」と述べた。
国営イラン通信(IRNA)によると、穏健派のロハニ・イラン大統領は9日午後、日本の岸田文雄外相と会談し、核問題の解決は「地域全体の安定回復に役立つ」との見方を示した。大統領はまた、ジュネーブ協議の参加国に「先日の大統領選でイラン国民が国際社会との建設的な関係を求め、その結果として今回のチャンスが生まれたことを心に留めてほしい」と呼び掛けた。
ロハニ大統領はツイッターでも「欧米諸国はこの貴重な機会を逃さないでほしい。わが国は強い意志と決意を持ってジュネーブ協議に参加している」と強調していた。
3日間に及んだ協議では、イランが核開発計画を一部凍結する見返りとして経済制裁を緩和する案が検討されていた。