退避作戦の米軍輸送機に銃撃、兵士4人負傷 南スーダン
ワシントン(CNN) 米国防総省によると、南スーダンの東部ボルで21日、現地の米国人を退避させるため空港に着陸しようとした米軍機が銃撃を受け、乗組員4人が負傷した。退避作戦はいったん中止された。
ボルの空港には米軍の垂直離着陸機CV22オスプレイ3機が向かっていたが、行き先をウガンダのエンテベに変更した。米アフリカ軍司令部によると、負傷した4人は別の機体でナイロビのケニアへ運ばれて治療を受け、容体は安定している。
米政府高官が匿名を条件に語ったところによると、南スーダンには三十数人の米国人が国連スタッフとして滞在している。国防総省は国務省と連携を取りながら代わりの救援手段を検討しているという。
米ホワイトハウスによると、オバマ米大統領はハワイでの休暇に向かう専用機内で説明を受け、国家安全保障チームと対応を協議した。
南スーダンではこの1週間、クーデター未遂がきっかけとみられる戦闘が続き、政府によれば数百人規模の死者が出ている。キール大統領は、7月に解任したマシャール前副大統領を支持する兵士らがクーデターを画策したと非難する。
ケリー米国務長官は19日に続き、21日にもキール大統領と電話で会談して懸念を表明し、避難民や米国人の安全などについて話し合った。