反政府デモ指導者が銃撃で死亡、期日前投票で衝突 タイ
バンコク(CNN) 反政府デモが続くタイで26日、総選挙の期日前投票が行われた。反政府派による投票妨害が相次ぎ、デモ隊の指導者が銃撃で死亡した。
反政府派組織、人民民主改革評議会(PDRC)が率いるデモ隊は、インラック首相の退陣と議会に代わる「人民評議会」の設置を求め、来月2日に予定される総選挙に反対している。
警察幹部らによると、バンコク市内の投票所でPDRCのデモ隊が投票を阻止した後、数発の銃声が響き、デモ指導者が撃たれて死亡、9人が負傷した。現場ではデモ隊と親政府派のグループが遭遇して口論となっていたが、発砲したのがだれだったのかは明らかでないという。
タイでは先週、デモの激化を受けて非常事態宣言が発令された。総選挙を巡っては、裁判所が24日、延期も可能との判断を下している。スラポン副首相兼外相によると、26日の期日前投票ではPDRCの妨害を受け、50カ所の投票所のうち45カ所以上が閉鎖に追い込まれた。