元特殊部隊の2人が死亡、麻薬か 海賊事件で映画化の貨物船

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元特殊部隊2人の遺体を発見 セーシェル

(CNN) アフリカ南東部のセーシェルの政府当局者は23日までに、同国に寄港した海運大手マースク・ラインのコンテナ船内で警備要員2人が死亡し、遺体の周辺で麻薬と皮下注射用の針が見付かったと述べた。

麻薬の過剰利用が死因の可能性がある。米バージニア州にある海運警備企業トライデント・グループによると、2人は米海軍特殊部隊SEALの元隊員だった。

セーシェルの警察によると、検視が近く実施される。マースク社は今回の遺体発見を受けトライデント・グループが従業員の任意の薬物利用検査を即座に実施し、上陸許可の規定見直しも行うと述べた。

遺体が見付かった船は全長約152メートルの「マースク・アラバマ」。同船は2009年4月、アフリカ東部ソマリア沖で海賊4人に襲われ、米海軍特殊部隊が救出するまで船長が一時人質になった事件の舞台となった。この事件は「キャプテン・フィリップス」として映画化され、昨年公開されていた。

マースク社によると、同船はセーシェルの首都ビクトリアの港を既に出港した。地元警察によると、船は今月16日に寄港、出港は18日の予定だった。乗組員は計24人だった。遺体は現地時間の18日夕、同僚の船員が2人のうちの1人の様子を見るために船室を訪れた際に見付けていた。

米沿岸警備隊の報道担当者は、米国内法に基づき同隊が死因調査などを行うと述べた。ただ、マースク・アラバマ号の海上業務内容などを踏まえ事件性はないとみられると述べた。

同船は2009年11月にも海賊に襲われたが、武装した警備要員が撃退していた。また、11年3月にも襲撃を受けたが警備要員が警告の発砲を行い、阻止していた。

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