ロシア大統領、クリミア占領を否定 欧米はウクライナ支援表明
ウクライナ南部シンフェロポリ(CNN) ロシアのプーチン大統領は4日、ウクライナ南部クリミア自治共和国への軍事介入をめぐり、クリミアを占領する計画はないと明言した。一方で欧米諸国はウクライナ新政権を支援する動きを加速させている。
プーチン大統領は、ロシアが軍事介入したとしても、その目的はクリミア半島のロシア系住民を保護することだと強調。ロシアはヤヌコビッチ前大統領から派兵を直接要請されたと述べ、介入の合法性を改めて主張した。
これに対してウクライナの対クリミア交渉責任者を務めるポロシェンコ元外相は、ヤヌコビッチ氏の要請に正当性はないと反論。同氏はすでに大統領の座を追われた「犯罪者」であり、外国に派兵を要請できるのは議会だけだと語った。
ポロシェンコ氏はCNNとのインタビューで、ウクライナとロシアの間で閣僚間協議の動きがあると述べたが、一方で「われわれは平和的な交渉のチャンスを求めているもののロシア側に希望の兆しはない」と、悲観的な見方を示した。