マレーシア機、飛行ルート大きく外れる 盗難旅券で搭乗のイラン人写真公開
(CNN) 今月8日未明に消息を絶ったマレーシア航空機は本来の飛行ルートから大きく外れ、引き返そうとしていた可能性が浮上している。マレーシア空軍幹部が11日、匿名でCNNに語った。
同幹部によると、問題のマレーシア機はベトナム沖上空で自動交信装置が停止した後、目的地の北京とは逆方向へ引き返したとみられる。空軍は出発地クアラルンプールの北西、マラッカ海峡の上空で機体を見失ったという。
これが事実とすれば、操縦席で交信装置を切り、方向転換する操作が意図的に行われた可能性がある。一方で、重大故障によって停電が起き、操縦士が手探りで引き返そうとしたとも考えられる。
同機の乗客のうち2人が盗まれたパスポートを使って搭乗していた問題を巡っては、国際刑事警察機構(ICPO)のノーブル事務総長が11日の記者会見で、2人の身元を特定したと発表した。18歳と29歳のイラン人男性で、いずれもマレーシア入国時にはイランの合法的なパスポートを提示していたという。