チリ沖でM8.2の地震 5人死亡、囚人300人が脱走
(CNN) 南米チリの内務省は2日までに、同国北部で発生したマグニチュード(M)8.2の地震で5人が死亡したと発表した。死亡したのは男性4人と女性1人。2人は心臓発作によるもので、残りは圧死だという。
震源に近い同国北部イキケでは、囚人300人が刑務所から脱走した。
バチェレ大統領は2日未明、「被害の大きさは夜が明けて被災地域に入れば分かるだろう。最初の緊急対応はよくやっている」と語った。
一部地域では地滑りが発生。停電や電話が通じない地域もあるという。
米太平洋津波警報センター(PTWC)はチリなど中南米諸国に対して津波警報など警戒を呼びかけていたが、その後すべて解除された。米ハワイ州に対しては津波への注意を呼びかける情報を出している。
PTWCによると、イキケでは2.1メートル、同市北郊のピサグアで1.8メートルを超える津波が観測された。
米地質調査所(USGS)によると、地震は現地時間の1日午後8時46分(日本時間2日午前8時46分)ごろ発生。震源はチリ北部イキケの北西約95キロの沖合で、震源の深さは約20キロ。