「百年の孤独」のノーベル賞作家、ガルシア・マルケス氏が死去

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「百年の孤独」のノーベル賞作家が死去

(CNN) 小説「百年の孤独」や「コレラの時代の愛」などで知られるノーベル賞作家、ガブリエル・ガルシア・マルケス氏が17日、メキシコで死去した。87歳だった。

家族と関係者が明らかにした。感染症と脱水症状で治療を受けていたという。

南米コロンビア出身。「魔術的リアリズム」の旗手として知られ、1982年にノーベル文学賞を受賞した。スペイン語世界において、「ドン・キホーテ」で有名な16世紀のスペインの作家ミゲル・デ・セルバンテス以降最も重要な作家とも評されている。

ガルシア・マルケス氏はコロンビア北部の町アラカタカで生まれた。「百年の孤独」や「落葉」、「悪い時」に登場する架空の町、マコンドはアラカタカがモデルとなっている。

幼少期は両親とは離れ、祖父母のもとで暮らした。祖父母はともに話を聞かせるのがうまく、元軍人の祖父は軍人のあり方やコロンビアの歴史、殺人が心に残す重荷について、祖母は民話や迷信、幽霊を孫に語って聞かせたという。特に祖母の話は「百年の孤独」に大きな影響を与えた。

その後はジョイスやウルフ、カフカやフォークナーの作品にも影響を受けた。大学卒業後は、新聞記者やコラムニストとして活動する一方で小説を書くようになり、67年発表の「百年の孤独」で名声を確立。同書はこれまでに20数カ国語に訳され、2000万部を超える世界的ベストセラーとなった。

だが政治的左派でキューバのカストロ政権を支持する姿勢から、米国からは何度も査証(ビザ)の発給で制限を受けたり拒否されたりした。これは「百年の孤独」のファンだったクリントン元大統領が規制を解くまで続いた。

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