南アフリカ総選挙で与党勝利も支持低下、汚職などに反発
(CNN) 南アフリカで今月7日に投票された総選挙で、選挙管理委員会は10日、与党のアフリカ民族会議(ANC)が約62.2%の得票率を獲得し、勝利したとの暫定開票結果を明らかにした。
10日朝段階の開票結果に基づいている。野党の民主同盟が22.2%で2位に付けた。他の4政党が残りの票数を分け合っている。同国下院の定数は400議席。
選管によると、登録済みの有権者数は約2500万人。今回選挙の投票率は73%を若干超える水準としている。
昨年12月に死去したマンデラ元大統領のカリスマ的人気などに支えられているANCの勝利は事前の予想通りとなっているが、2009年の前回総選挙の得票率65.9%からは低下した。同党は過去20年、政権を掌握しているが、経済低迷や相次ぐ汚職疑惑への国民の反発で今回選挙では党勢の衰退が確実視されていた。
ズマ大統領自身、地元クワズールー・ナタール州にある自宅の改修工事に公金を利用したとの疑惑に襲われている。同大統領は不正行為を否定している。