牛泥棒巡り衝突、30人死亡 コンゴ
(CNN) アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)で牛泥棒を巡る争いが住民同士の衝突に発展し、国連によると30人が死亡、少なくとも15人が負傷した。国連平和維持部隊や同国軍が争いの仲裁に乗り出している。
国連によると、衝突は6日に同国東部の南キブ州の集落の間で発生し、国連が戦闘行為の即時停止を呼びかけた。
国連コンゴミッション代表は、同国軍や地元当局を応援するため、部隊を現地に派遣すると表明した。
コンゴ東部は鉱物資源が豊富で、隣国ウガンダやルワンダとの間で20年にわたって政治的、民族的対立が続いてきた。また政府軍と反政府武装勢力「M23」との交戦も繰り広げられてきた。
国連によれば、この影響で数千世帯の住民が農業を営めなくなり、難民キャンプに避難した。また、農業や教育、健康、インフラに対する政府予算の欠如が事態を一層悪化させていると批判している。