イスラエル軍が避難施設に攻撃 米・国連から非難の声
これに対してイスラエル軍の報道官は、イスラム組織ハマスなどの武装勢力が民間人の集まる場所にわざと拠点を置いていると主張。「ハマスは数週間前から特に、国連施設からの攻撃を繰り返している」と述べた。
イスラエル軍とハマスの衝突が始まってから約1カ月の間に、国連の避難所となっている学校が攻撃を受けたのは少なくとも7回目。7月30日にもガザ北部の学校が砲撃されて多数の死傷者が出たばかりだ。人口密集地を舞台とした双方の戦術に対し、疑問を呈する声が強まっている。
ガザでは水不足や、衛生状態、医療環境の悪化による人道危機が指摘されている。国際赤十字は3日、医薬品や血液を積んでガザへ向かおうとしたトラック2台が治安上の懸念でやむなく引き返したことを明らかにした。
一方、イスラエル軍は3日、ハマスが拉致したとみられていた同軍兵士について、ガザ南部ラファでの自爆テロで、一緒にいた兵士2人とともに死亡したと断定した。現場近くで遺体の一部が見つかったという。
イスラエル軍は4日、同日午前10時から7時間の人道的休戦に応じると発表した。ただハマス系のアルアクサ・テレビによると、ハマス報道担当幹部は休戦には同意していないと話している。