ボコ・ハラムが村襲撃 約100人誘拐 28人殺害
(CNN) イスラム武装勢力「ボコ・ハラム」が今週、ナイジェリア北東部ボルノ州の複数の村を襲撃し、少なくとも97人の男性と少年を誘拐し、28人を殺害した。地元の指導者や住民が15日に明らかにした。情報筋によると、この襲撃でさらに25人が負傷し、多くの家が焼かれたという。
武装集団は、ボルノ州都マイドゥグリの北約177キロに位置するチャド湖畔のドロン・バガ村など、複数の村を襲った。襲撃が行われたのは11日だが、以前のボコ・ハラムの攻撃で携帯電話の中継塔が破壊されるなど、通信手段がなかったため、発覚が遅れた。
ボコ・ハラムは2009年から武装集団として活動を開始し、これまで毎週約100人のペースでナイジェリア人(キリスト教徒とイスラム教徒)を殺害してきた。
4月にはボルノ州チボクの学校を襲撃し、推定276人の少女を誘拐。そのうち数十人が脱出に成功したが、依然200人以上が行方不明となっている。