漂白剤漬けの鶏の足、3万トンを押収 中国
香港(CNN) 中国で食品の安全性を巡る問題がまた明るみに出た。国営新華社通信は26日までに、殺菌や漂白に使われる薬品、過酸化水素水に漬けられていた鶏の足3万トン以上が押収されたと伝えた。
この問題で49人が汚染食品を製造した容疑に問われ、うち38人がすでに逮捕された。
中国の報道機関は、大きなおけの中で過酸化水素水とされる液体に漬かった鶏の足の映像を流している。
過酸化水素水は飲み込むと吐き気などの消化器症状を起こす。鶏の足を白く清潔に見せるために使われたとみられる。
新華社通信によれば、薬品漬けの鶏の足は浙江省の永嘉で最初に見つかった。当局の調べにより、江蘇、安徽、河南、広東各省の計9カ所の工場で過酸化水素水が使われ、複数の有名ブランド名で店頭に並んでいたことが分かった。
インターネット上では国内の消費者から「中国に安全な食べ物は残っているのか」「食べていい物を探す方が難しい」「昨日たくさん食べてしまった、吐き出したい」といった声が上がっている。
中国では昨年7月、冷凍肉の倉庫から賞味期限を大幅に過ぎた鶏の足20トンが見つかり、警察に押収された。中には46年前の鶏の足もあったという。