ウクライナ東部2カ所で交戦、ロシア軍戦車が支援か
(CNN) ウクライナ軍当局者は28日、政府軍がロシア軍戦車と装甲兵員輸送車の支援を受ける親ロシア派武装勢力とウクライナ東部の2カ所で同日、交戦したと発表した。
東部ドネツク州で任務に当たるウクライナ軍大隊の副司令官は、今回の交戦について「全面的な侵攻」と形容した。
同副司令官によると、戦闘はドネツクの南東部と、ロシアからの国境線から約20キロ離れた同州南部アゾフ海沿いに位置するノボアゾフスクで発生した。
ウクライナの国家安全保障防衛会議は27日、ノボアゾフスクの情勢に触れ、ロシア軍が国境越しに大規模な砲撃を指揮していると記者団に明かしていた。ロシア軍と親ロシア派の武装勢力は周辺にある数カ所の村落を制圧したとも指摘した。
また、ウクライナ東部ルガンスク州の村落でロシア軍戦術大隊の兵士の存在が目撃されたとも述べた。
ウクライナ政府は同国東部におけるロシア軍の介入を非難。今月26日には、ロシア軍兵士10人を拘束したとも発表していた。ロシアの国営メディアは、同国の国防省筋の情報として、これら兵士は国境地帯を警戒中で、偶然に越境した可能性が大きいと伝えていた。
ロシアはウクライナ東部情勢に絡む軍事介入について一貫して否定している。