米記者殺害のイスラム国、居場所教えた反体制派に「報酬」か
(CNN) 米国人ジャーナリストのスティーブン・ソトロフさんが過激派組織「イスラム国」に殺害された事件で、シリアの反体制派がイスラム国から5万ドル(約500万円)もの報酬を受け取ってソトロフさん入国の情報を提供していた疑いが浮上した。ソトロフさんの友人だったバラク・バルフィさんが9日、CNNの番組で明らかにした。
バルフィさんは現地の関係者から聞いた話として、「国境検問所にいた人物がイスラム国に電話した。偽の検問所が設置され、スティーブや同行者は脱出できなくなった」と語った。
情報を提供したのは「シリア反体制派の穏健派」だったとされ、見返りに2万5000~5万ドルの報酬を受け取ったという。
ソトロフさんは取材のため2013年8月にシリア入りして消息を絶ち、イスラム国によって殺害される映像が今月初めに公開された。
これに先立ち8月に公開されたジェームズ・フォーリーさんの殺害ビデオにも、ソトロフさんが登場していた。「家族は米政府にある要請を行ったが、拒絶された」とバルフィさんは明かし、「政府が私たちに協力してくれたとは思えない」と話している。