エボラ熱、拡大はシエラレオネのみか 仏大統領がギニア訪問
(CNN) 西アフリカ諸国でのエボラ出血熱の流行で世界保健機関(WHO)は29日までに、被害が甚大な3カ国の感染状況に触れ、ギニアでは安定、リベリアは安定もしくは減少の段階にあるものの、シエラレオネでは増加し続けている可能性があるとの見方を示した。
3カ国で判明した新たな感染者の増加は今月23日の時点で計600件で、シエラレオネだけで385件に達した。
WHOが今月26日に発表した最新データによると、患者の発生がこれまで確認された計8カ国での感染者数は計1万5935人、犠牲者数は5689人。リベリアなど3カ国ではそれぞれ1万5901人、5674人となっている。
WHOは患者や死者の実際の数字はより多い可能性があるとも警告した。
一方、フランスのオランド大統領は28日、ギニアを訪問した。欧米諸国の首脳がエボラ熱の流行後、主要感染国を訪れたのは初めてともみられる。同大統領の訪問は1日間の日程で、仏保健相らが同行している。
ギニア滞在中、同国指導者と会談する他、医療施設を訪ね、エボラ熱対策に尽力する関係者らとも会う。