タリバーンが学校襲撃 生徒ら100人超を殺害 パキスタン
(CNN) パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の州都ペシャワルで16日、軍の運営する学校が武装グループに襲撃され、生徒ら少なくとも126人が死亡した。反政府武装勢力「パキスタン・タリバーン運動(TTP)」が犯行声明を出した。
同州首相によると、死者の大半が12~16歳の生徒たち。武装グループ側では1人が自爆し、もう1人が治安部隊に殺害されたという。
州保健当局の責任者は、生徒たちのほか教師2人と軍関係者1人が死亡し、負傷者は104人に上ると語った。
パキスタン軍によると、現場には軍部隊が出動して銃撃戦が起きている。州首相は犯行グループが人質を取っているとの見方を示した。
パキスタンのシャリフ首相が現地へ向かっている。到着後に全国的な服喪期間を発表する見通しだ。
TTPの報道官はCNNへの電話で、自爆志願者6人が高学年の生徒らを殺害するよう指示を受けて学校に侵入したと述べた。「自爆志願者たちが校内で300~400人を拘束している。われわれは現地と連絡を取り合っている」とも語った。軍の掃討作戦などに対する報復だという。
パキスタン軍は数カ月前から、アフガニスタン国境沿いの地域で武装勢力の掃討に向けた地上作戦を展開している。