自動車爆弾で子ども含む31人死亡 イエメン
イエメン・サヌア(CNN) イエメン中部のラッダで16日、2台の自動車爆弾が相次いで爆発し、子ども20人を含む少なくとも31人が死亡した。治安当局などは、国際テロ組織アルカイダが武装勢力ホーシを狙った犯行とみて調べている。
当局者によると、自動車爆弾2台のうち1台はホーシの集会所を直撃。もう1台は目標をそれ、下校途中の子どもたちを乗せたバスの前で爆発した。ホーシの活動家によると、死亡した子どもはすべて12歳未満だった。
内務省によると、この爆発でホーシの戦闘員11人も死亡した。目撃者は、ホーシ側に18人を超す死者が出たと話している。ラッダの医療関係者によれば負傷者は数十人に上り、うち6人は重体だという。
ラッダはもともとアルカイダの拠点だったが、10月に起きた衝突でホーシに制圧された。この衝突では双方に数百人の死者が出ている。アルカイダ側はその後も攻撃を続け、ホーシ戦闘員や市民など数百人の犠牲者を出してきた。
ホーシはイスラム教ザイド派の勢力で、スンニ派のアルカイダは同勢力をシーア派とみなしている。