エアアジア機 6人の遺体を収容、残骸も発見
(CNN) 乗客乗員162人を乗せてマレーシアの航空会社エアアジアの旅客機が消息を絶っていた問題で、インドネシア当局は31日、捜索を行っていたインドネシア沖で、6人の遺体を収容したと明らかにした。現場付近では、前日に機体の一部と見られる残骸が発見され、ダイバーや船舶、航空機を使った捜索が行われていた。
30日に不明機の機体の一部と乗客と見られる遺体数体が発見され、不明機に搭乗していた家族の無事を祈る人々の間に衝撃が走った。
インドネシア捜索救助庁によると、残骸はジャワ海上の不明機が消息を絶った場所から100~200キロ離れた場所で発見されたという。また、これまでに客室乗務員1人を含む6人の遺体が回収された。
乗客の家族が待機する部屋に、残骸発見を伝える記者会見や、遺体と見られる海上の浮遊物に向かってヘリコプターからダイバーが降下する映像が流れると、家族たちは泣き崩れ、中にはショックのあまり意識を失い、担架で運ばれる人もいた。
現在、捜索隊は残骸が発見された場所付近に的を絞り、乗客の遺体や、飛行データやコックピット内の音声を記録する「ブラックボックス」などを探している。
また、水中音波探知機(ソナー)を使って、水面下40~50メートルの海底の捜索が行われているが、強風や曇り空の影響で視界が悪化したり、探知が困難になったりする可能性もある。
30日に捜索隊が不明機の「骨組」と見られる部分の影を発見したが、31日は潮の流れが速く、現在捜索は中断しているという。