仏週刊紙襲撃 容疑者兄弟を一時監視下に、その後打ち切る
(CNN) フランス当局は、パリ東部の食料品店に立てこもり、警察の突入作戦で死亡した容疑者のパートナーと目される女の行方を追っているが、現在も所在地はつかめていない。また、風刺週刊紙シャルリー・エブドの本社の襲撃に関しては、容疑者は一時当局の管理下に置かれていたものの、その後、監視が打ち切られていたことが明らかになった。
パリ東部のユダヤ系食料品店に立てこもり、警察の突入作戦で死亡したアメディ・クリバリ容疑者(32)のパートナーとされ、パリで8日に起きた女性警官殺害事件で同容疑者とともに手配されたアヤト・ブメディエン容疑者(26)の所在は、現在も分かっていない。
ブメディエン容疑者者についてはトルコ首相府から、今月2日にトルコに入国していたとの情報が入った。マドリード経由でイスタンブールの空港に到着し、シリア国境付近を訪れたことが分かっているという。8日の事件発生時、ブメディエン容疑者が仏国内にいなかった可能性も出てきた。
一方、フランスの風刺週刊紙シャルリー・エブドの本社を襲撃し、9日にパリ北東の印刷所に立てこもったサイド・クアシ容疑者(34)とシェリフ・クアシ容疑者(32)については、仏当局がかつて一時、監視下に置いていたことが明らかになった。
複数の仏当局者らによると、同国当局は米当局からサイド容疑者がイエメンでテロ訓練を受けたとの情報提供を受け、2011年11月から監視を開始。しかしその後危険人物ではないと判断し、14年6月に監視を中止した。シェリフ容疑者への監視も13年末で打ち切られていた。