ミャンマーの極右仏教僧、人権調査の国連要人を売春婦と罵倒

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(CNN) 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のザイド・フセイン高等弁務官は22日までに、ミャンマーの人権状況調査で同国を訪れた国連の特別報告者を「売春婦」と罵倒(ばとう)した極右の仏教僧に反発、ミャンマーの政界、宗教界の指導者に対し共に非難するよう求めた。

この仏教僧は反イスラム教徒の「969運動」を率いるアシン・ウィラス氏で、21日に開催の集会で国連特別報告者である韓国人の李亮喜氏を指弾。「肩書があるからといって尊敬されるとは思うな。我々にとってはただの売春婦」とののしった。

これを受け、フセイン高等弁務官は声明で、「性差別主義で侮辱的な言動。到底受け入れられない」と抗議した。

女性の李氏は今週の声明で、「ミャンマー滞在中、一種の性差別の脅しにさらされた。女性の人権擁護の論者が賛否両論がある問題で発言した際に直面するような脅しだった」と述べた。

ミャンマー政府の報道官も務めるイェ・トゥ情報相はフェイスブック上で、宗教省に対しアシン・ウィラス氏の言動の内容を調べるよう求めるとの考えを示した。

同報告者はミャンマーを10日間の予定で訪問中。仏教徒が圧倒的な多数派である同国でイスラム系少数民族のロヒンギャ族がラカイン州などで差別を受けている現状に批判的な見解を示している。同民族の人口は約130万人。

同州などでは2012年、仏教徒とイスラム教徒の間で抗争が多発。ロヒンギャ族などは劣悪な環境にある避難施設に閉じ込められ、外界への移動も禁止されているという。

アシン・ウィラス氏は2003年に反イスラムの暴力を扇動したとして投獄されたが、9年後に恩赦で釈放された。

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